与奪と空虚な箱の謎

難易度『松茸』

鍵が掛かっているのに、穴が開いている箱。
そこには、人々が『紙切れ』を入れ放題。なのに、箱に鍵が掛かっている意味はあると言う。
そんな箱。あまりにも自明に、思いつく。使い方も、それなりに。

なら、この『中身の紙切れを取り出し放題』な箱は何だろうか?
封をされていたのに、いとも容易く破られ。その箱の中にある『紙切れ』は奪われてばかり。
空になったら捨てられてしまう、その箱は、そう。あんな箱。

さて、ならば『利用者は決まってその箱の傍を通る』のに、『誰もその箱の中に関心が無い』箱を知っているか?
箱に近づき、皆通り過ぎていく。触れてくれる人もいる。
しかし、人々は箱に何かを入れることも、出すことも無い。
その箱は、いつだって空のまま。昔も今も、一生を『空箱のまま過ごす』のだ。

問題:与えられる箱。奪われる箱。空虚な箱。これら三種類の箱の正体は?

ヒント1: この問題は、三つの謎が一つに合体した構造をしている。
このヒントを開いたアナタも、『与えられる箱』の正体には、既に気が付いていそうだ。
もしかすると、『奪われる箱』の正体さえも。

それがまだなら、情報を一つ。
『空虚な箱』以外の箱は、紙を入れる動作と出す動作から連想しやすいだろう。
さあ、心置きなく、『空虚な箱』に取り組むと良い。

ヒント2: ここからは、『空虚な箱』についてのヒント。

この箱の中を覗き込んでも、あまり意味がない。
当然、例外はあるだろうが、それを考えてもキリがないと言えよう。

この箱の中に何かを仕舞う行為にも、あまり意味がない。
箱と言っても、六面全てを囲う構造ではないと言えよう。

しかし、『空虚な箱』には、ちゃんと『○○箱』と、名前に『箱』が付いている。
歴とした、箱なのだ。

ヒント3: 『空虚な箱』の傍を、皆通り過ぎる。
どのように通り過ぎるのか? そう、専ら『箱の上』をだ。

通り過ぎるのを失敗する者。上手く手をついて。手も触れずに通る者。
通り過ぎるのは、多くは若者。子供も多くいる。主な利用者層かも知れない。

『空虚な箱』は、やっぱり何かの入れ物になる事はなく。
バラバラに運ばれて、保管場所へ帰される。
バラバラに出来るから、高さ調整の効く、便利な箱なのだ。

真相例

郵便ポスト等、ティッシュボックス等、跳び箱

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