ある街の昼下り。カラスが13羽で狩場の警戒陣形を張っている。
何者が現れても、すぐに情報共有するためだ。
「ヵアアー……、ヵアアー……」
猫が現れたので、一羽のカラスが一応やんわりと仲間に知らせる。
さて、この知らせを『最初』に聞いたのは、どのカラス?
問題:どのカラス? 以下の選択肢から選んでみよう。
選択肢:ちょっとぼんやりしていたカラス
or
ずっと居眠りをしていたカラス
or
一番近くの距離で目が合ったカラス
or
ここまでのカラスよりさらに遠い場所のカラス
or
鳴いていて、他の鳴き声が掻き消されていたカラス
or
猫
or
近くの風見鶏の看板
ヒント1: 普通に考えれば、一番近くの距離に居たカラス。
しかし、それでは不正解。
ヒント2: 多角的に考えるアナタは、『カラスという名前の猫』の存在を疑うかもしれない。
しかし、猫や看板はカラスではない。
ヒント3: 知らせは『音波』。それを『最初』に聞いたカラスを特定しよう。
一番近い距離にいたカラスより、さらに近くで『音波』を感知出来るのは一羽しかいない。
音波伝達距離的な意味で、知らせたカラス自身の聴覚。
つまり『鳴いていて、他の鳴き声が掻き消されていたカラス』。