罪深すぎる男の謎

難易度『梅』

ある男の家には、三人もの妻がいた。三人の妻は共に住んでいた。
ある日、妻たちは立て続けに離婚届けを夫に差し出す。
鬱憤を表す、妻たちの顔。男は、観念するしかなかった。
結果、その家の居間では信じがたいことに、一日で三枚もの離婚届けに夫婦両者の署名と捺印が揃うことになる。
そして、それは確かに受理され、三人の妻は離婚を果たしたらしい。
信じがたいことに。そして、ああ。あまりに罪深すぎる。風景。

アナタは信じられる?

問題:この罪深き男が、どのようにして、この状況を持ち得たのか。
探偵であるアナタが暴き給えよ。


当然のQ:三人の妻たちは兎も角、三枚の離婚届けが同時に揃うなら、ここは役所か何かですか?
真実ノA:いいえ。ギリギリ、一般家庭のヨウダ。

当然のQ:これはシェアハウス等の他人の寄り合いですか?
真実ノA:いいえ。妻たちは全員、過去確かに夫と同じ苗字を得、そしてまさに今、放棄したヨウダ。

当然のQ:重婚が出来る特定の国の話? 舞台が遠い過去、或いは未来? 法律が犯されている?
真実ノA:いいえ。重婚が認められない、2024年現在の日本で、法律に抵触せず、成立するノダ。

真実:この問題に代筆行為はない。

真実:男は結婚しているし、妻も、この男と結婚している。

真実:重婚を認める特例があったとしても、この問題にそれは関与しない。

ヒント1: 条件は多いが、どれも一つの風向きでしかない。
そう、これは確かに特殊な状況。
だが、法律や国柄がこの状況の発生原因ではないということ。

ヒント2: 三人もの妻を持つ男。そんな人物像を想像する?
いいえ。『真実』によれば、その可能性は法律に抵触してしまうだろう。

ヒント3: 三人の妻が過去に結婚し、鬱憤を持つに至った。
男は一人の妻の心さえ留めておけなかったのだから。
一つの身体では、この状況は為し得ない。

模範解答

罪深過ぎる男=真ん中の妻の夫(夫たち三人の誰でも可)
妻たち=男の母、男の妻、男の娘(関係性一例)
夫たち=男の父、男、男の婿(関係性一例)

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