タマとミケは一緒に暮らしている。仲良し家族だ。
ミケはいつも、タマと一緒にご飯を食べる。出してもらったご飯を、床で食べるのだ。
当然だ。猫なのだから。
タマとミケは大抵一緒に食べ終わるが、タマはその後大抵さらに、追加のおやつにありつける。
タマはミケより器用なのだ。ミケもタマ位器用だったら、おやつを手に入れられただろうか?
猫の嫉妬は怖い。しかし、器用さの違いは仕方が無いのだ。
ミケはいつもお留守番。マンションで飼われているので、猫は基本勝手に出られない。
あれ、タマは? タマは器用なので、自分の意思でお出掛け。
ミケには届かないドアノブを、スッっと操作し出て行ってしまう。
タマは勝手だ。ミケは、なんとしてでもタマの後を追おうと試みたが、出来なかった。
そう、扉にカギが掛けられたから。タマが掛けた? いったい、どうやって。
問題:タマが玄関の扉の鍵を施錠した? ならばどうやって?
あるいはタマに施錠は不可能? 二択だ、選べ。
ヒント1: 鍵に注目して解く? 猫に注目して解く? それとも、他の要素に注目する?
ヒント2: 猫が自分で鍵を閉めるより、そこにいる人間が閉める方が余程自然。
ヒント3: 飼い猫なら、飼い主がいるはず。飼い主は何処かな?
可能。
タマはいとも簡単に当然の様に、鍵を使用し自らの『手』で施錠しました。